文化庁が10月2日に発表した国語に関する世論調査で、文字を手書きする習慣をこれからも大切にすべきだと答えた人は80.4%だった。日常生活で手書きの機会がある人は69.6%。文字を書く機会がどれほどあるかと、その習慣を残したいかを別々に尋ねた結果だ。
調査は全国の16歳以上の日本国籍を持つ人を対象に郵送で実施した。対象は6,000人、有効回答は3,777人で、回収率は63.0%だった。結果の概要に記載された調査期間は2026年1月13日から3月3日まで。令和7年度の調査結果を、令和8年に発表したものになる。
手書きを大切にしたいと答えた人に理由を複数回答で尋ねると、漢字などを正確に覚えることにつながるという回答が70.7%、文字に個性や情感を込められるという回答が68.2%だった。この割合の対象は回答者全体ではなく、手書きを大切にしたいと答えた人に限られる。学習の手段としての評価と、人に気持ちを伝える手段としての評価がともに高い。
年齢別では、手書きの機会があると答えた割合は16~19歳が87.5%で、ほかの年齢層より高かった。この結果は、若い人ほど手書きをしないという見方には収まらない。もっとも、調査が尋ねたのは機会の有無であり、どれほど長い文章を書くかや、デジタル機器との使い分けまではこの数字から分からない。
文化庁は、令和2年度から調査方法を面接から郵送へ変えている。それ以前の結果は参考値として扱い、比較に注意を促した。今回の割合を過去の数字とそのまま引き算して、手書き離れの速さと読むことは避ける必要がある。